腕時計のオーバーホール 時期と流れ
(メンテナンス、分解掃除)
3〜4年に1回のオーバーホールをおすすめする理由
オーバーホールとは、機械式時計はもちろんくクオーツのお時計を分解掃除(部品の洗浄)し、新しい油を注油しながら組み立てていき時計の精度を良い状態にするメンテナンス作業のことです。クオーツ時計(電池式時計)のオーバーホールは電池交換を含みます。
時計は小さな歯車やレバー、ねじなどにより構成されていますが、これらの部品を潤滑に作動させ、また摩耗を防ぐために油がさしてあります。しかし、油は使用の有無に関わらず年月と共に汚れたり、劣化していきます。そうなった状態のまま時計を使用し続けますと、時間の精度が狂ってきたり、パーツの摩耗し故障を引き起こす原因になります。
もともと腕時計はメンテナンスするようにできています。動かなくなってしまってから修理しますと、多数の修理で部品代が膨らんでしまったりという事態になりかねません。
およそ3〜4年に1回はオーバーホールをしていただくことで、修理代も小さく大切なお時計を長くご愛用していただけます。
修理保証期間はご返却日より現行モデルは1年、アンティークは6か月間です。
オーバーホールの主な工程
以下のような手順で時計の精度を改善します
1.分解
再度不具合等を確認しながら腕時計を分解します。見積もりの際にまず外観のリューズやプッシュボタン、ベルト等の点検をし、内部機械の機能と精度を点検します。精度は1日の時間の進み遅れ、振り子の動作角度、動作バランスを専用の機械で確認します。その後機械を半分分解して見積もりを作成しますが、実際すべて分解する際も再度不具合を確認しながらばらします。
2.分解した部品の掃除
洗浄機等できれいに洗浄します。洗浄機により専用の薬品と超音波で細かな汚れを取り除き部品をきれいに洗浄します。洗浄機は3つの洗浄槽において、超音波と回転による洗浄と遠心分離による液きり、そして温風(冷風)による乾燥機で構成された時計・精密部品専用の最新型自動洗浄機を使用します。手洗いが必要なものは刷毛を使い手洗いします。
3.組み立て・注油
注油、必要な部品は交換し点検しながら組み立てます。分解と逆の手順で注油、必要な部品は交換し点検しながら組み立てます。歯車はあがきと呼ばれる多少の遊びが必要です。油はいくつかの種類の中から必要な部分に応じて選び、適量を注油します。これらは腕時計のオーバーホールのキモになり、作業は技術と経験が必要になってきます。
4.精度調整・確認
ムーブメントを組み上げた次点で精度確認、タイミングを調整します。ムーブメントを組み上げた次点で精度を調整確認します。ここで調子が悪いようでしたら再度リン列を分解し油を注油しなおさなくてはならない場合もあります。
5.ケージング
文字盤・針をつけてケースに組み込みます。ムーブメントが仕上がったら、文字盤・針をつけてケースに組み込みます。ホコリが入らないよう、傷つけないよう慎重に作業します。ケースに組み込んだら再度精度の微調整を行います。
6.テスト
巻き上げテスト、精度テスト、防水テスト、磁気テストを行います。巻き上げテスト、精度テスト、防水テスト、磁気テストを行います。巻き上げテストと精度テストは実際にワインダーにかけ、ランニングテストしますので時間を要します。
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